ドヴォルザーク交響曲第6番

第21回定期演奏会 のメインはドヴォルザークの「交響曲第6番」です。

ドヴォルザークの音楽の特徴を一言で表すなら”美しいメロディ”に尽きます。新世界の”家路”や”ユモレスク”のメロディは世界中で知らない人が居ないくらい有名です。

チェコの民族音楽をベースにした国民楽派の作曲家として名を成しますが、生年当時チェコはオーストリア帝国支配下で公用語はドイツ語でした。生家の稼業(肉屋)を継ぐのに必要なドイツ語の読み書きを学んだリーマンに音楽理論も教わります。音楽の才能を発揮して周りの強い勧めもあり、親の反対を押し切り音楽の道に進みます。

成人当初はモルダウで有名な作曲家スメタナの指揮する楽団でヴィオラ奏者をしていましたが、チェコの民族音楽をベースにした作曲家として頭角を表し、スラブ舞曲集でヨーロッパ中に名を知られるようになり、大作曲家ブラームスとも親交を結びます。そうしたスラブ音楽時代の精華が39歳で作曲した交響曲第6番です。

たまにニックネームで「フリアント」と呼ばれますが、それはチェコの民族的な踊りフリアントが第3楽章で使われていることに由来します。踊りのリズムが3/4拍子+6/8拍子が交互に出て来るのが特徴で、タツ、タツ、タツ、タカタ、タカタで1セットで、かなり激しい飛び跳ねるようなリズムが印象的です。

定演まであと1週間となりました。
この交響曲第6番は全編が美しい民族的な旋律に満ち、舞踏的な要素も多く親しみやすい交響曲です。
団員一同、皆様のご来場を心よりお待ちしています。

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